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No.218 40周年特集つづき/見えない力

初めに自分たちの魂についてお話しします。魂には二つの足があります。一つの足は神話です。もう一つの足は詩です。もういっぺん言います。自分たちの魂は、神話と詩という二つの足を持っています。

今までの宗教においては、これが説かれていませんでした。だから自分たちの魂の行く所が分からなかったわけです。そこで宗教は神の世界を説いたわけです。 神の世界に行く事によって、自分たちの魂が救われるという他力思考と言いますか、相対思考と言いますか、そういう宗教が起きたわけです。 ところがそんな宗教が起きる以前に、それと違う思考がちゃんとギリシャにあったのです。 「汝自身を知れ」とそこでは言われています。ところが、では自分とは何であるかがはっきり説かれていなかったので、神という考えが生まれ、それを目標としたり、それに救いの目標を置く宗教が起きたのです。 即ち、自分たちが自分自身を知らなかったからです。そこで、自分たちの魂は神話と詩というもので出来上がっているという事を、ここではっきり知って、自分たちの魂である詩と神話をもう一度復活させる必要があるのです。

アメリカにおいては、昔、エマーソンという偉い人が居ました。彼はキリスト教の牧師でした。けれども彼は、人間の魂は偉大なものである、立派なものであるという事を説きました。もっと極端に言えば、神に頼らなくても良いほど立派なものだと言いました。 それを魂の独立と言いました。それを「内なる光」と呼びました。

次にホイットマンという詩人が現れました。ホイットマンも「内なる光」を説きました。ところが、内なる光を誰も説明する事が出来ませんでした。今私が説明しているのは、その内なる光というものは、神話と詩で出来ているという事を解説しているのです。

宇宙の奥には詩があります。もし神を説明するならば、神は詩であると言えます。もし神があるとするならば、神話であると言えます。もう一度同じ事を言います。我々の魂には二つの足があります。神話と詩という二つの足があります。その二つの足で歩くのです。その二つの足で宇宙に向かって歩くのです。 その足を羽だと言ってもいいでしょう。自分たちは詩と神話の二つの足を持っています。それでもって宇宙を飛ぶのです。我々は絶対、罪人ではありません。我々は偉大な存在です。その偉大な存在であるという事を忘れているから、悪い事をするのです。政治にしても経済にしても科学の発達にしても、皆悪い方向に動いています。 それは人間が詩と神話を忘れたからです。また科学も数学も神話の方向への学問であるという事を知らないからです。神話研究は人間と社会の秩序を保つための重要な科学なのです。

本当のエネルギー

次に先ほど上でやった力の説明をします。これは大切な話です。人が立っていて、それを後ろから強く押しましたね。しかし、押されても倒れませんでしたね。あれは、自己の立っている弱い力の構図を変えると、弱い力の構図が破れ自分たちの持つ本当の力が現れてくるのです。だからいくら後ろから押されても倒れないのです。 今日は皆さんがあの自力を持ちました。あの力は何時間もキープ出来ます。いや、何年も、一生キープ出来ます。明日でも一ヶ月後でも押されても倒れないでしょう。一ヶ月経っても一生経っても、この力は抜けません。もう一度説明します。何故、今まで倒れたのでしょうか?それは自分達が色々なエネルギーに頼り過ぎたからです。 エネルギーは沢山あります。食べる物のエネルギー、それからスポーツのエネルギー。色々なエネルギーがあります。それらのエネルギーを我々は貯えようとしました。ということはそのエネルギーに頼り過ぎていたのです。

これが本当のエネルギーとしましょう。これが別のエネルギーとしましょう。頼り過ぎると、この本当のエネルギーはどこかへ行ってしまいます。神に頼り過ぎても、そういうような事が起きます。我々は今までそういう人間だったのです。本当のエネルギーを持たないフラフラした人間だったのです。 今日からあなた達は、今までの自分達と違います。私がこれをやったのは、神通力でやったのではありません。私が立派なのではありません。こう立っている時に、フッと腰だけを急に下に下ろします。するとその頼って生きているエネルギーが腰からどこかへ抜けてしまうのです。そして本当のエネルギーが現れます。

手紙より抜粋

今まで三千年以上前から「合理的」になり、哲理、宗教、数学、科学もこぞって合理を推し進めてきました。ここに過ちがあったのです。神話という「非合理」のものが、消されてしまったのです。宇宙の奥は非合理を本性としている事を誰も気がつきませんでした。超科学による超合理に達すると、超非合理にかわります。 井戸を掘ると水が出てくるように、非合理の水脈にぶつかるのです。その水脈で人々は命の洗濯をしなければなりません。




■■ 人間の道 ■■

相手の中で
消えて 歌え
消えて 歌え

人間の中に 飛びこんで
消えるのだ
それを忘れるな

幾何学の回転軸の中で
消えるのだ
歌が 飛び出してくる

飛びこんで 消えて
歌え

それ以外に
人間の助かる道も
人間のゆく道もないのだ


1978.8.8