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No.150 神話の歴史

私の場合、ものすごく神通力があったのですが、更に宇宙の真理という宝を見つけるために、何か自分の持っている大事なものを捨てないといけないと思ったのです。持っている上にまだよこせと言ったら欲になりますので、自分の持っている大事なもの、即ち神通力を捨てようと決心したのです。 これを捨てないと本当の真理が頂けないと思って神通力を捨てていった。捨てていくとやはりなくなりますね。だからほとんどなくなってしまった。まあ最後に残った一寸だけの神通力で宇宙の奥へもぐって行っていますけれど、それでよかったのだと満足しています。

私の本来の話に入ります。私の話は神話という話です。これは今までやった宗教研究より難しかったですね。しかし、やり甲斐のある仕事です。そういう事で他の多くの宗教の人々も宗教の中でうろついとったらいかんと思います。まあ聞いていたら、なる程いいことを言っているように思うのですけれど、本当は神様の宗教よりもっと超えたものがあるのです。 それが神話というものなのです。だから神話というものをしっかり勉強しなければいけないということを覚えてほしいのです。

私は子供の頃から神話が大事だということを思い続けて来て、自分一人で研究してきて、大分神話の輪郭を掴んできたのですが、これ程難しい研究はありませんでした。ところが、とうの昔にハイネ(クリスチャン・ゴッドロープ・ハイネ…詩人のハイネとは違う人物)というとても立派な神話学者がいて、神話という実態を誰よりもちゃんと掴んでいたということを知って、非常に喜んでいるのです。

このハイネという人物は特に立派でした。このハイネという人が草の上に寝転んでいつも本を読んでいたのです。皆、自然の愛好家ですね。そしたら、そのハイネの顔を見たい見たいと言って集まってくる人が毎日100人程いたということです。ハイネの顔を見るだけでね。ハイネが草の上に寝転んで本を読んでいるのを見るだけ。何も話をしないのですが、100人程集まったそうです。 その人の顔の写真がここにありますが、ものすごく立派です。この人が亡くなった時に、沢山の人が集まってどう言ったかといいますと、『もう天国はこの人を喜んで迎えたであろう』と。この人が天国に行くのに最もふさわしい人だと人々が言った程立派な人で、神話そのものだったというのです。この人のように、我々も「神話そのもの」というような人間になることが理想ですね。

しかし神話というものは難しいです。皆さんも心を強くして神話というものを研究していって欲しいですね。だから、今までの宗教にあまり気を走らさないように、分かりましたね。難しいですけれどね。今日は神通力という低い話から、神話という高い話になりました。神話というものはすごく高い高い話なのです。

神話の中の一番のエッセンスは透明ということです。宗教では愛情深い人間ということを言いますけれど、そういう人間ではなくて、透明な人間になったらいいのです。ハイネは透明な人間だったから、草の上に寝転んで本を読んでいるだけで人間が集まって来たということです。いい顔してますよ。いいことばかり言っていても顔がよくならないといけませんね。いいことを言っていても、 信者からお金を取ってやろうかとか、宗教家はよくそんなことを考えますけれど、それではいい顔にならないですね。実際、本当にいい顔にならないといけないですね。顔がやっぱりものをいいます。

重ねて言いますが、神話の大事なことは透明ということです。その透明になるためには星をよく見て下さい。星というのは透明ですね。星というのは綺麗ですね。

神話の条件というのがあるのですが、透明の他に遊びのようなものがあります。遊びというものがその中にありますね。ラーマクリシュナもこの宇宙の真理は遊びだと言ったのです。キリスト教あたりはこの宇宙は愛だと言いますけれど、ラーマクリシュナはこの宇宙は踊っていると言ったのですかね。遊びだと言いました。ラーマクリシュナも神話のような人でした。型が破れていましたね。

神話を遠くにおいてはいけないのです。いつも神話と共にいて、神様と一緒に遊ぶような気持が必要ですね。神様を恐れてはいけません。神を恐れよとありますが、これはおどしのようなものです。人間は神からも自由でなければなりません。束縛されては人間は盲になってしまいます。世間知らずの、固い人間になってしまいます。神と遊ぶぐらいの柔らかい人間にならなければなりません。 透明というものはこのリアルな現実を超えたものです。アンリアルな柔らかい波動、透き通った波動、透き通った角度。そういうものの中から神話がかいま見られてきます。どうか神話のようなアンリアルな人間に、透明で優雅で高貴な人間になって下さい。




■■ 私をうちくだいて下さい ■■

私をうちくだいて下さい
私を舞いそのものとなる為に

どうか私を うちくだいて下さい
舞いそのもの 本性そのもの
空間 そのものとなる為に
もとの私にかえる為に

どうか私をうちくだいて下さい
どうか
うちくだいて下さい
うちくだいて下さい


1973.3.26.